2015相続税改正に向けての準備 プロローグ
ここ最近、法人の税金を引き下げてきている一方、個人の増税が目立つ状況となっている中で今回は相続税の改正のお話。
最近テレビ等でも騒がれてきていますが、2015年より相続税が改正になります。
改正の内容としては納税者にとって不利な内容です。
最も肝心な部分を簡単に説明しますと基礎控除の引き下げであり、どのくらい引き下がるかといえば4割カットとなります。
これまでは相続税の対象になるかたは亡くなった方の5%弱と言われほとんど無縁の税金でありました。
ただし、今回、2015年の改正では10%以上の方が相続税の対象になるとの試算をしている記事もあり、今後身近になってくる税金の1つと考えるべきでしょう。
今日はその控除が大まかなにどの位影響があるのかを見てみましょう。
今回の事例 父が亡くなり、母と子供3人で合計9,000万円相続する場合
改正前:9,000万円-9,000万(基礎5,000万+1,000万×4名)=課税価額 0円
改正後:9,000万円-5,400万(基礎3,000万+600万×4名)=課税価額3,600万円
結果 改正後では(注1)400万円の税金が発生する事になります
税金対策は何事にも早めに手を打つことが必要であり、今後、どのような対策が効果的なのかをお知らせして行きます。
(注1)相続財産を法定相続分で分けた場合の計算です。
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